HoshiZora Education Center (HEC) Grand Opening

 今回、ホシゾラ教育センターがジョグジャカルタのバンツゥル市に作られました。これは、言語(英 語、日本語)、コンピューター、インターネットが学べる施設です。ここでは、現地の子供たちが、学校以外で就職に役立つようなスキルが積極的に身につけら れるようなプログラムを用意する予定です。
そもそも、ホシゾラコミュニティーは地元の子供たちの奨学金援助を行っている財団ですが、1年前から、教育センター設立という大きな挑戦を始めました。 資金調達はもちろんのこと、ビルの建築、プログラム内容考案など、準備をすすめてきました。また、私も日本に居ながら、この立ち上げを支援してきました。
9月25日にその教育センターがグランドオープンを迎えたため、当日は私も現地に赴きました。

★村をあげて盛り上がったオープニング

朝早くから村中をパレードしました

朝早くから村中をパレードしました

オープニングは、朝6時から開始されました。
明け方の時間に現地に赴くと、既に50人ほどの人が集まっていました。日本ではこんなに早く式典が行われるのは稀ですが、イスラム国々では早朝にお祈り の時間があるため、珍しくはないようです。早速、集まった人たちで村中のパレードが始まりました。私も眠い目をこすりつつ、旗を振りながら行進を始めまし た。

式典に招かれた教育センター建設に携わった人たち

式典に招かれた教育センター建設に携わった人たち

この日はオープニングということもあり、学校の前で様々なイベントが行われました。初めに地元の学生らによるガムランの演奏が行われ、通行人達がどんどん集まり盛り上がりを見せました。
その後、関係者の挨拶、今回の建設に携わった方への御礼もありました。
また、くじ引き大会も行われました。なんと一等賞には「ヤギ」のプレゼントです。私がくじをひいたのですが、2匹のヤギをもらった村の人は大喜びをしていました。
そして、教育施設の今後の発展を願い、風船を空へ飛ばしました。空高く舞う風船は、今後のHECの未来を現しているようで、集まった人からは大きな拍手が巻き起こりました。

くじ引き大会の1等賞はヤギ!

くじ引き大会の1等賞はヤギ!

式展には多くの人たちが参加しました

式展には多くの人たちが参加しました

インドネシア語でご挨拶

インドネシア語でご挨拶

この活動を支援し始めてから、実は私もインドネシア語を勉強してきました。
片言ですが、インドネシア語での挨拶にもチャレンジしてみました。言葉の壁は大きですが、その言葉を話せると、一気に自分の世界が広がり、現地の人と馴染 むことができます。このオープニングの最中は、現地の人たちの喜びを肌で感じ同じ幸せを共有でき、とても幸せを感じました。
この教育センターでは、英語や日本語を教える予定ですが、インドネシアの子供たちが、ぜひ他の国、世界への興味を持ってもらえるような体験をしていってもらいたい、と心より思います。

★ホシゾラフォーラム ~学生のロボット研究発表、日本語の授業~

ホシゾラ教育センター内の教室

ホシゾラ教育センター内の教室

インドネシア・ジョグジャカルタの名門大学・ガジャマダ大学の学生による、ロボットの研究成果などの発表がありました。紙に字を書くロボットの実演などがあり、子供たちは大いに興味を示し、積極的に質問をしていました。
また、その中の日本語授業のイベントで、私は講師を務めました。この日は、その一人である日本人留学生の諏佐達哉さんも飛び入り参加してくれました。
実は今回のインドネシア滞在中に、ガジャマダ大学(UGM)に留学する日本人学生数人ともお会いでき、ホシゾラの活動を紹介する機会を得ました。諏佐達 哉さんは、ガジャマダ大学(UGM)でインドネシア語を学んでいるのですが、アジアの教育に関心をもっていて、留学中にインドネシアの教育現場を巡り、そ の振興を考えたいと思っているそうです。今回は、突然にも関わらずこのオープニングに参加し、フォーラムでもご一緒できたのです。

日本語の自己紹介を学びました

一生懸命に勉強しています

この日は、「日本語で自己紹介をしましょう」という簡単な授業を行いました。
「私の名前は~~~です。~~から来ました。どうぞよろしくお願いします。」というような簡単な挨拶を、インドネシアの子供たちに教えました。私と諏佐 達哉さんが発音をしてみるのですが、聞き取りが難しいらしいようで、なかなか発音ができません。途中から子供たちの輪に入り、アルファベットで読み方を書 いてあげると、すらすらと発音をすることができました。そしてその後、ペアになって自己紹介をやってもらい、日本語の感触を味わってもらいました。

★価値の高い施設に

この教育センターは、当初、言語(英語、日本語)、コンピューター、インターネットを学べるトレーニングセンターの予定だったのですが、今年に入り図書館や奨学金情報センターの機能もあるより付加価値の高い教育施設を目指すことになりました。
現地で英語教師・日本語教師を用意して運営することを考えているのですが、インドネシアと他の国々との国際交流も視野にいれているため、数日間その学校で教師の体験(インターンシップ)ができるプログラムも考えています。
既に、何人かの欧米の方、日本の方がこの財団に訪れていますが、今後も興味がある方には学校のプログラムを一緒に考えたり、語学を教えたりしてもらうことを考えています。
インドネシアの子供たちに、日本語、英語を教えてみたいと思う方は、ぜひホシゾラコミュニティーにご連絡をくださいますよう、よろしくお願い致します。

※前ホシゾラコミュニティー

現HoshiZora Foundation
Facebook: The HoshiZora Foundation
HP: http://hoshi-zora.org/?lang=ja

★ホシゾラのドリームチーム ~Dream Team of HOSHIZORA! ~

ホシゾラ教育センターはその夢を叶える、大きな一歩となりました。この一年間、ホシゾラコミュニ ティーのメンバー、建設を行ったスタッフのひとたちの努力は大変なものだったと思います。1年間、私も日本から見守っていましたが、メンバーの皆さんにこ こで御礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございました。
今回、建物ができましたが、それに価値を与えていくのはホシゾラコミュニティーのメンバーです。地元での教育の他、海外、日本からのインターンシップなど、未知の活動を積極的に行っていくことになります。大きな挑戦が始まります。
ぜひ、この学校が価値の高い場になり、インドネシアの教育、発展に役にたつよう、心より願っています。

※青木朋子 Facebook:Tomoko Aoki

ホシゾラコミュニティのメンバーと青木さん(中央)

ホシゾラコミュニティのメンバーと青木さん(中央)
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